イタリアの祝祭日・年間行事について紹介します。
日付は、その年によって変更されることもありますので注意してください。
イタリアの祝祭日、年間行事は、キリスト教(カトリック)に関する日が多くあるのが特徴で、日本の祝祭日とは違い、祝日にはほとんどのお店が閉まります。
また、「都市の守護聖人の日」というのがあり、その日は、その都市のみ祭日となる日もあります。
祝祭日は赤、その他の行事は黒で記してあります。
イタリアの祝祭日・年間行事 一覧
1月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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1日 | 新年の日 (Capodanno / Santa Madre di Dio / Ottava di Natale) |
6日 | 公現祭 / エピファニーア (Epifania / Befana)
異邦への救い主の顕現を記念する祝日。 |
29日 | 聖コスタンツォの日 (San Costanzo)
ウンブリアペルージャ州 (イタリアの都市) |
2月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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2月末から3月初め | ヴェネツィアのカーニヴァル (Carnevale di Venezia)
日本語では「謝肉祭」と訳されます。 期間最後の「肥沃な木曜日/ジョヴェディ・グラッソ(giovedi grasso)」と「肥沃な火曜日/マルテデイ・グラッソ(martedi grasso)」。
肥沃な木曜日/ジョヴェディ・グラッソ(giovedi grasso) 最終日の火曜日の前の週の木曜日。 「お肉を食べる日」。 たとえハムひとかけらでもいいから、絶対に一日のうちにお肉を食べないといけない日。
肥沃な火曜日/マルテデイ・グラッソ(martedi grasso) 明日から節制の期間が始まる!という最後の日なので、思う存分食べたり飲んだりする日。カーニバルが終わる日は必ず火曜日と決まっています。 |
14日 | 聖ヴァレンティーノの日 (San Valentino) 愛し合う人たちの日
守護聖人サン・ヴァレンティーノの祝日です。 |
3月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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8日 | 女性の日 (Festa della donna) 男性が女性にミモザの花を贈る日 |
19日 | 聖ジュゼッペの日 (San Giuseppe) 父の日(Festa del papa`) |
最終日曜日 | 夏時間(l’ora legale estiva)開始
午前2時が午前3時へ (イタリア時間=日本時間-7時間へ) |
3月~4月 毎年変更 |
復活祭 / イースター (Pasqua)
キリストの復活を祝う祭りで春分後最初の満月の後の日曜日に祝われます。 |
3月~4月 毎年変更 |
復活祭の月曜日 (Pasquetta / il lunedi dell’Angelo) イースターマンデー。この日も毎年日付が変わります。 |
4月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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25日 | イタリア解放記念日 (Anniversario della liberazione d’Italia) |
25日 | 聖マルコの日 (San Marco)
場所:ヴェネツィア |
29日 | シエナの聖カテリーナの日 (Santa Caterina da Siena)
場所:シエナシエナのカテリーナ は、流産、看護師、病人の守護聖人。 象徴として、ユリの花、本、十字架像、心臓、茨の冠、聖痕、指輪、バラの花、骸骨、教会の小模型、教皇庁の紋章を掲げた船の小模型が用いられる。 |
5月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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1日 | 労働の日 (Festa del lavoro / Festa dei lavoratori) |
1日以降最初の 木~土曜 |
アッシジのカレンディマッジォ(Calendimaggio)
イタリアのペルージャ県にある町アッシジで開催される伝統行事。 |
第2日曜日 | 母の日(Festa della mamma) |
15日 |
聖ウバルドの日 (Sant’Ubaldo)
守護聖人の聖ウバルド( グッビオの司祭だったウバルドに感謝し、また戦勝を記念して毎年5月15日に行われる。 場所:グッビオ |
6月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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2日 | 共和国建国記念日 (Fondazione della Repubblica) |
17日 | 聖ラニエーリの日 (San Ranieri)
聖ラニエーリ祭 Festa di San Ranieri |
24日 | 聖ジョヴァンニ・バッティスタの日 (San Giovanni Battista)
場所:トリノ、ジェノヴァ、フィレンツェ、その他) |
29日 | 聖ピエトロと聖パオロの日 (San Pietro e San Paolo)
場所:ローマ |
7月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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2日 | シエナの7月のパリオ(Palio di luglio) |
15日 | 聖ロザリアの日 (Santa Rosalia)
場所:パレルモ |
第3土曜日 | ヴェネツィアの救世主の祭り(Festa del Redentore) |
8月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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10日 | 聖ロレンツォの日 (San Lorenzo)
流れ星にお願いをする日 |
15日 | 聖母マリア被昇天の祝日 (Ferragosto / Assunzione di Maria Vergine)
聖母被昇天祭は、聖母マリアが他界した日で、フェラゴスト(Ferragosto)といいます。 |
16日 | シエナのパリオ(Palio) |
9月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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第1日曜日 | ヴェネツィアの歴史的レガッタ(Regata Storica) |
19日 | 聖ジェンナーロの日 (San Gennaro)
場所:ナポリ |
10月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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4日 | 聖ペトローニオの日(San Petronio)
場所:ボローニャ
アッシジの聖フランチェスコの日 (San Francesco d’Assisi) 場所:アッシジ |
最終日曜日 | 夏時間(l’ora legale estiva)終了(イタリア時間=日本時間-8時間へ) |
11月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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1日 | 諸聖人の祝日 (Tutti i Santi / Ognissanti)
カトリックの行事で、天に召され聖人となった人をお参りする日です。
諸聖者の祭り (La festa di tutti i Santi) 開催地:ペルージャ他各地 ペルージャは、ウンブリア州の中央にある丘の上の小さいが美しい街で、近くにアッシジがある。 この祭りは 数世紀にわたり続いている行事で、様々な青空市がたつ |
12月
日 | 祝祭日・記念行事 |
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6日 | 聖ニコラの日 (San Nicola)
場所:バーリ |
7日 | 聖アンブロージョの日 (Sant’Ambrogio)
場所:ミラノ |
8日 | 聖母マリア処女懐妊の祝日 (Immacolata Concezione) |
25日 |
クリスマス (Natale)
イタリアではクリスマスを家族と過ごします。この日、街は閑散とし、レストランなども閉まっていることが多いです。 |
26日 |
聖ステーファノの日 (Santo Stefano) |
31日 |
聖スィルヴェストロの日 (San Silvestro) |
主要な都市の守護聖人の祝日
イタリアの各都市にはその町の祝日があります。
日 | 都市 | 聖人 |
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4月25日 | ヴェネツィア | 聖マルコ |
6月24日 | フィレンツェ、ジェノバ、トリノなど | 聖ジョバンニ |
6月29日 | ローマ | 聖ピエトロ・パオロ |
9月19日 | ナポリ | 聖ジェンナーロ |
10月4日 | ボローニャ | 聖ペトローニオ |
12月7日 | ミラノ | 聖アンブロージオ |
イタリアの復活祭の年ごとの日付け
復活祭はイースターのことで、イタリア語でパスクア(Pasqua)といいます。
復活祭(イースター)は、キリストの復活を祝う祭りで春分を過ぎた最初の満月の後の日曜日に祝われるため毎年日付が変わります。
この日は美術館・博物館・レストランなども休みになることが多いので、イタリア観光の際は注意したほうがいいでしょう。
年 | 復活祭の日付 |
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2019年 | 4月21日 |
2020年 | 4月12日 |
2021年 | 4月4日 |
2022年 | 4月17日 |
2023年 | 4月9日 |
2024年 | 3月31日 |
2025年 | 4月20日 |
2026年 | 4月5日 |
2027年 | 3月28日 |
2028年 | 4月16日 |
2029年 | 4月1日 |
2030年 | 4月21日 |
2031年 | 4月13日 |
2032年 | 3月28日 |
2033年 | 4月17日 |
2034年 | 4月9日 |
2035年 | 3月25日 |
2036年 | 4月13日 |
2037年 | 4月5日 |
2038年 | 4月25日 |
2039年 | 4月10日 |
2040年 | 4月1日 |
2041年 | 4月21日 |
2042年 | 4月6日 |
2043年 | 3月29日 |
2044年 | 4月17日 |
2045年 | 4月9日 |
2046年 | 3月25日 |
2047年 | 4月14日 |
2048年 | 4月5日 |
2049年 | 4月18日 |
2050年 | 4月10日 |
イタリアの行事食
元旦・1月1日
代表的な行事食はヒラマメの煮物。ヒラマメをお金に見立てて「今年もお金がたくさん入りますように」と祈りながら食べます。
2月・謝肉祭(カーニヴァル)
フラッペという粉砂糖をかけた揚げ菓子を食べます。揚げ菓子の一種で、小麦粉に卵を混ぜた生地を揚げて、ハチミツや粉砂糖をまぶします。 フラッペは各地方で呼び名が変わります。
4月・復活祭
子羊や子ヤギに塩コショウをかけてオリーブ油をよく塗りこんで丸焼きにしたものが復活祭の代表料理としてよく食べられています。
子供達には、卵形のチョコレート。殻を割ると『オマケ』が出てくるという仕掛けのものです。
12月24日・クリスマスイブ
アメリカなどではローストチキンを食べますが、イタリアでは肉類は避けて魚料理を食べます。魚料理ではカピトーネと呼ばれる大ウナギが珍重され、トマトソースで煮たり、ローストしてレモンをかけたりして食べます。
パネットーネというものがイタリアのクリスマスの典型的な食べ物で、クリスマスが近づくと街のあちこちで売られるようになります。パネットーネは、パン生地の中に様々なドライフルーツが練り込んで焼き上げたケーキの一種です。最近では日本でもちらほら見かけるようになりました。
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