日本語のかっこよさは、勢いのある言葉だけで決まるものではありません。
古語や雅語、漢語に目を向けると、静けさの奥に揺るがない強さを宿した表現が、今も数多く残されています。
迷いを断つ決意、孤独を引き受ける覚悟、沈黙の奥に潜む意志。
それらを直接言い切らず、余韻として残すところに、日本語ならではの美しさがあります。
ここでは、現代語に限らず、古語や文語も含めて、意味と響きの両面で「かっこいい」と感じられる日本語を取り上げています。
言葉そのものを静かに味わいたいときや、名づけや表現の手がかりを探したいときに、ゆっくり辿れる一覧です。
日本語のかっこいい言葉一覧
断つ・決める|迷いを切り落として進む言葉
- 断(だん) 迷いを断ち切る決意。
- 断絶(だんぜつ) 完全に切り離されること。
- 決然(けつぜん) 迷いなく決め切るさま。
- 断行(だんこう) ためらわず実行すること。
- 絶(ぜつ) 断ち切ること。完全な遮断。
- 徹底(てってい) 中途半端がないこと。
- 断念(だんねん) きっぱりと思いを断つ。
- 決裁(けっさい) 決断し裁くこと。
- 即断(そくだん) ためらわず判断する。
- 断乎(だんこ) きっぱりとして妥協しない態度。
- 果断(かだん) 思い切りよく決断すること。
- 覚悟(かくご) 事の成り行きを受け入れる決意。
- 断罪(だんざい) 罪を断じ罰すること。
- 粛正(しゅくせい) 不正を正すこと。
- 粛清(しゅくせい) 排除・追放。
- 鉄壁(てっぺき) 鉄の壁のような堅固さ
極限・境地|到達点と、揺るがない内側
- 極(きょく) 到達点。限界。
- 至境(しきょう) 到達しうる極限の境地。
- 境涯(きょうがい) 立場・到達した段階。境遇/心境・境地。
- 終局(しゅうきょく) 物事が行き着く最後の局面。
- 必定(ひつじょう) 必ずそうなる定め。
- 宿命(しゅくめい) 逃れられない定め。
- 達観(たっかん) 物事の本質を見抜くこと。
- 毅然(きぜん) きっぱりとして動じない態度。
- 自若(じじゃく) どんな状況でも落ち着いている。
- 端然(たんぜん) 姿勢や態度が正しく整っている。
- 粛然(しゅくぜん) 厳かで引き締まった様子。
- 明鏡(めいきょう) 曇りのない心のたとえ。
- 無碍(むげ) 妨げがないこと。自由。
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