うまくいかない日が続いたり、努力が報われないと感じたりすると、
心は少しずつ疲れていきます。
そんなとき、短い言葉ひとつが、気持ちを立て直すきっかけになることがあります。
二字熟語や四字熟語には、
長い年月の中で、人が困難と向き合い、耐え、乗り越えてきた経験が凝縮されています。
静かに踏ん張る強さ、何度でも立ち上がる意志、
そして先に進もうとする覚悟が、無駄なく言葉に込められています。
ここでは、
心が折れそうな場面でも寄り添ってくれる言葉を中心に、困難を乗り越える意味を持つ二字熟語・四字熟語を一覧で紹介しています。
今の気持ちに近い言葉を見つけることで、
少し呼吸が整い、次の一歩を考えられるようになるかもしれません。
困難を乗り越える言葉一覧|二字熟語
不屈・忍耐で踏ん張る強さ(折れない心を表す熟語)
つらい状況でも投げ出さず、じっと耐えながら踏みとどまるニュアンスが中心です。落ち着いた強さ、静かな粘りを表したいときに使いやすい言葉が並びます。
- 忍耐(にんたい) — 苦しさやつらさに耐えて、あきらめずに持ちこたえること。
- 堅忍(けんにん) — 心を固く保ち、苦しみに耐え忍ぶこと。
- 忍苦(にんく) — 苦しみをじっと忍ぶこと。
- 持久(じきゅう) — 長く粘り強く続けて持ちこたえること。
- 耐久(たいきゅう) — 長い時間にわたり耐えること。耐え抜く力。
- 不屈(ふくつ) — 困難にあっても志を曲げず、くじけないこと。
- 不撓(ふとう) — 強い意志でたわまず、屈しないこと。
- 不退(ふたい) — 退かずに踏みとどまり、あきらめないこと。
- 堅牢(けんろう) — とても丈夫で崩れにくいこと。折れにくい強さの比喩にも。
- 鉄心(てっしん) — 鉄のように固い心。揺らがない決意のたとえ。
覚悟・信念で貫く強さ(迷いを断って進む熟語)
気持ちが揺れそうなときに軸を立て直し、決めた道を歩くための言葉です。心の姿勢を表す語が多く、座右の銘にも向きます。
- 信念(しんねん) — 正しいと信じて守り続ける考えや心。
- 覚悟(かくご) — 困難を受け止めたうえで、やり抜く心構え。
- 決意(けつい) — こうすると固く心に決めること。
- 決断(けつだん) — 迷いを断ち、きっぱりと決めること。
- 気概(きがい) — 困難に屈しない気性や心の張り。
- 剛毅(ごうき) — 意志が強く、簡単には折れないこと。
- 克己(こっき) — 自分の欲や弱さに打ち勝つこと。
- 自制(じせい) — 感情や衝動を抑えて、行動を律すること。
- 堅持(けんじ) — 信条や方針を固く守り続けること。
- 屹然(きつぜん) — 周囲に左右されず、堂々と屈しないさま。
努力・継続で積み上げる力(やめずに続ける熟語)
結果がすぐに出なくても、毎日の積み重ねで道を開くタイプの言葉です。学習・仕事・トレーニングなど、継続が鍵になる場面に合います。
- 努力(どりょく) — 目的に向かって力を尽くすこと。
- 精進(しょうじん) — 一生懸命に励み、努力を重ねること。
- 鍛錬(たんれん) — 繰り返し鍛えて、力を身につけること。
- 修練(しゅうれん) — 技や心を磨くために繰り返し練ること。
- 精励(せいれい) — 精神を集中し、力を尽くして励むこと。
- 奮励(ふんれい) — 気持ちを奮い立たせ、懸命に励むこと。
- 勤勉(きんべん) — よく働き、学び、たゆまず努めること。
- 励行(れいこう) — 決めたことを守って実行し続けること。
- 継続(けいぞく) — 途中でやめずに続けること。
- 専念(せんねん) — ほかに心を向けず、ひとつに打ち込むこと。
- 没頭(ぼっとう) — そのことに深く打ち込み、我を忘れるほど集中すること。
- 傾注(けいちゅう) — 心や力をひとつの対象に注ぎ込むこと。
- 専心(せんしん) — 一つのことに心を集中して励むこと。
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