- 雨夜（うや）
雨の降る夜を表す読み違いで、文学的表現としても用いられる。 - 雨年（あまどし）
平年より雨の多い年を指す言葉。 - 雨衣（あまごろも）
雨を防ぐための衣服。雨着やレインコートにあたる。 - 雨気付（あまけづく）
空が曇り、雨の気配が次第に濃くなること。 - 雨湿（あまじめり）
雨によって地面や物がしっとりと湿ること。 - 苦雨（くう）
長く降り続いて人に不快や害を与える雨で、「窘雨」と同じ意味。 - 朝雨（あさあめ）
朝の時間帯に降る雨。1日の始まりの空気をしっとりとさせ、爽やかさや湿り気を与える一方、気持ちの変化を象徴することもある。 - 雨開（あまあけ）
雨が上がること。空が晴れていく瞬間を指す語。 - 菜種梅雨（なたねつゆ）
菜の花が咲く頃に続く長雨で、春のしっとりとした季節を表す。 - 繁吹く（しぶく）
風が雨を強く吹きつけるさまを表し、横なぐりの雨を指す。 - 雨季（うき）
一年のうちで最も雨が多く降る時期。熱帯地方にも用いる気候用語。 - 荒梅雨（あらつゆ）
梅雨後半に前線が活発化して起こる激しい豪雨。「あれつゆ」とも。 - 雨降星（あめふりぼし）
二十八宿の一つで、牡牛座のアルデバランを含む星座。 - 月時雨（つきしぐれ）
月夜に降る時雨で、雨脚が月明かりに浮かぶ幻想的な情景を指す。 - 雨声（うせい）
雨が降る音。静けさや情緒を感じさせる表現。 - 飛雨（ひう）
風に吹かれ、斜めに流れるように降る雨。強風と雨が一体となり、横殴りの激しさや荒々しさを感じさせる。 - 横降り（よこぶり）
強風で雨が横向きに吹きつけるように降る荒々しい雨。 - 雨余（うよ）
雨上がりのこと。雨後の澄んだ空気や景色を表す語。 - 雨の恵み（あめのめぐみ）
草木をよみがえらせる雨の恩恵を表し、自然のありがたさを示す。 - 時雨（しぐれ）
晩秋から初冬にかけて一時的に降る冷たい雨。古典文学にも多く登場し、もの寂しさや季節の移ろいを象徴する風情ある語。 - 雨夜（あまよ）
雨の降る夜。しっとりとした静けさを含む情緒的な語。 - 雨霧（あめぎり）
雨と霧が同時に発生し、視界が白くかすむ状態。湿度が非常に高く、静寂と幻想的な雰囲気を作り出す気象表現。 - 雨戸（あまど）
雨風を防ぐため、家の外側に設ける引き戸や板戸。 - 雨だれ（あまだれ）
雨水が一定のリズムでぽたぽたと落ちる様子。水滴の音に焦点を当てた情緒的な表現で、静けさや時間の流れを感じさせる。 - 野分雨（のわきあめ）
台風や強い風を伴う「野分」の際に降る雨。古典語由来で、秋の嵐を連想させる季語としても用いられる。 - 霧（きり）
無数の細かな水滴が空気中に漂う自然現象で、視界を覆い、幻想的な景色を作り出す。雨に似るが、空から降るわけではない。 - 雨着（あまぎ）
雨を防ぐために衣服の上に着る防水の衣。雨衣やレインコート。 - 雨落石（あまおちいし）
雨だれで地面がえぐれないよう軒下に置く石。 - 靄（もや）
霧よりも薄く、地表近くに漂う湿った空気。ぼんやりと景色を曖昧にし、静けさや朝の雰囲気を演出する。 - 雨募る（あめつのる）
雨が次第に激しくなり、本降りへと強まっていくこと。 - 雨霧（あまぎり）
霧のように細かい雨、または小雨を指す柔らかな語。 - ぽつぽつ雨（ぽつぽつあめ）
ぽつりぽつりと間をあけながら降り始める雨の様子。雨が始まる前兆として使われ、軽快で口語的なニュアンスを持つ。 - 驟雨（しゅうう）
予告なく降り出し、すぐに止むにわか雨を指すやや文語的な表現。移ろいやすい天候や心情のたとえにも用いられる。 - 初雨（はつあめ）
季節の始まりを告げる最初の雨。新しい時節の訪れを感じさせる。 - 小雨（こさめ）
弱く静かに降る雨で、音も小さく地面を優しく湿らせる程度の雨。傘を差すか迷うような軽やかな降り方が特徴。 - 雨降り（あめふり）
雨が降ること、または雨の日全般を指す基本的な表現。 - 窘雨（きんう）
長雨によって人々が苦しむさまを表す語で、「苦雨」と同じ意味。 - 雨垂（あまだれ）
軒や枝から雨のしずくが落ちること、またはそのしずく。 - 麦雨（ばくう）
麦の熟す頃に降る長雨で、五月雨の異名。 - 雨冷（あまびえ）
雨によって気温が下がり、肌寒く感じる状態。 - 氷雨（ひさめ）
霙や霰を含む冷たい雨で、冬の厳しい寒さを感じさせる。 - 雨景（うけい）
雨の降る中に広がる景色を情緒的に表した語。 - 狐の嫁入り（きつねのよめいり）
日が差しているのに雨が降る不思議な現象で、天気雨を指す。 - 春雨（しゅんう）
文語的な表現で、春の柔らかな雨を上品に指す言い方。 - 雨笠（あまがさ）
雨を防ぐために頭にかぶる笠。伝統的な雨具。 - しとしと雨（しとしとあめ）
音を立てずに静かに降り続く雨。心を落ち着かせるような柔らかさを持ち、梅雨や春先などの穏やかな雨に使われる。 - 雨晴（あまはれ）
雨が止み空が晴れること。雨上がりの清々しさを表す。 - 嵐雨（らんう）
嵐のように激しく荒れる雨。風・雷・強雨が混ざり合い、自然の激しさを象徴する語として使われる。 - 快雨（かいう）
日照りの後に勢いよく降り、暑さや乾きを和らげてくれる雨。 - 風雨（ふうう）
風とともに降る雨の総称。強風によって雨粒が吹きつけ、体感的な激しさや荒々しい情景を表す言葉として用いられる。
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